お小遣い上げて!

お小遣い制サラリーマンのブログ、どうしようもない物が9割、たまに真面目に書いたりします。

ブラック企業≠ダークネス企業

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/1706/27/news126.html

魔王って昔のRPGとかのイメージだと世界征服を企んで云々かんぬん、というものだった。
ここ数年、魔王と言っても領地を治める統治者であり、決して強いだけの脳筋じゃ務まらなくて、為政者としてどう物事を考えるかという側面が描かれた作品が多くなった気がする。

……というか、元記事の魔王は口調は悪役っぽいけど、言ってる事そのものは至極真っ当であり、下手な日本の中小零細の経営者なんかよりも、余程人道的な事を言っている。

人間よりも人間らしく統治のあり方を口にする魔王という存在と、今の日本に多く存在する魔王。
一体どちらの方が国民の為になっているのかを考えると、案外笑えない現実が見える気がする。

組織を存続させるには一定の利益が必要、そんな事は社会に出れば誰でも嫌でも理解する。
でも降ってくるものが本当に正しい数字なのかを疑っている労働者って結構いると思う。
上がらない給与、存在が都市伝説化している企業もある賞与というもの、取ろうとすれば揉め事の種にすらなり得るという有給。

どれも本質的には必要なコストだと認められる経営者はどれだけ日本にいるのだろう。
この魔王様を見て、そんな事を思った『労働者』側の私が安心できるような答えは、今のこの国には期待しちゃいけないのだろう。

しかしこの魔王様、この世界のスーツの着方とか誰に教わったのだろうか……ネクタイとか締めてるし案外誰かがやってくれてるのかな。