お小遣い上げて!

お小遣い制サラリーマンのブログ、どうしようもない物が9割、たまに真面目に書いたりします。

常思う、価値を認める事の難しさ

https://www.kyobun.co.jp/news/20191004_04/

詳細は元記事が頑張ってるので、今回は記事とは厳密には別軸の個人的な考えの話をする。

勿論独断と偏見の塊なので、異論は大いに結構、好きに言えば良いと思う。
でもきっと目を背けようとしている所に触れるのは避けられないかなぁ……なので『この元記事はコスト管理の何たるかを判ってない!』とか声を大にして言っちゃう人は、多分今回の記事を読むのには向かないよ?


ゆるふわだけど警告はしたし、そろそろ本題に入ろう。


この記事の問題の根底には、『価値を認める』という行為の難しさがある。
価値を認める事、それは時として自分の黒歴史を受け入れ飲み込む事よりも、更に難しい。

現場で実働する人間にとって、このご時世常に手数を稼ぐ為のリソース、要は人手が不足している状況というのは、かなり身近な話で深刻な話だと思う。

そりゃそうだ、人件費は固定コストの中でもぶっちぎりで高いと言われて憚らない、そんな会社も沢山ある訳だし、経営サイドだって決して無視出来る話ではない。

そうでなくても人が定着しない会社なんて腐るほど有るし、お陰で大体どこも『割に合わない』現場環境有様で、人が定着しづらくなって人手不足での悪循環に陥ってる。

はてさてこんな有様の中で問題になるのが『コスト』を如何に下げると手数を稼ぐかで、かつ如何にそのしわ寄せを処理するか。
特に専門分野持ちはコスト高くなりがちだから、今いる人間に『間に合わせ』として専門分野持ちに任せた方が良い内容を振る事も考えたりするんです。

で、実働サイドにしわ寄せが来るんです……多分野受け持ち、役割がいっぱいあって訳判らないし、ろくに知りもしない専門家用意すべき分野も振られて仕事回らないパターンに突入しちゃう訳ですね。

まさに元記事のようなパターンですね。

いや解決させるだけなら『その道のプロ』に指導をお願いし、実働サイドにも業務圧迫せず研修受けられる人員補充をして、かつ『その道のプロと指導役の摺り合わせ』を可能にするだけの余裕を与えれば、あとは時間が解決するんすよ。

勿論最初から万全とは言わないですけど、少なくとも解決への道筋は立ててる訳で、定着させるまでが勝負なんですよ。

はい、定番のコストがー問題が立ち塞がります。
そんな資本がある組織なんて、今の日本には多くないのは議論するまでも無く。
限られたリソースの中で物事に優先度を付けていく訳なので、当然『相対的に価値が下がる』ものは後回しになります。

こうなるとコストが重んじられるのは、ある種当然の様にも見え、だからとて他も無視できない。
そうしてやむなく優先順位をつけて、相対的価値の問題で『価値を認める』事を難しくしていく。

本来専門職というのは、そこに時間と資金を注ぎ込み、その道のプロたる存在になる。
だから貴重で、だから相応にコストがかかる。
でもそれを認めたらコストに潰されるかもしれないとなれば、おいそれと何でもかんでも価値を認める訳にはいかなくなる。
まぁ自然な結論だと思いますよ、故タイトルがこんなものになった訳で。

……でもこの理屈も、そろそろ見直さないといけないんですよね、というかこの理屈を悪用する輩が増え過ぎた。

実働サイドにも経営者の視点を求める社会の風潮が出て来たのはいつの事だったか、最初は組織を守る為の考え方の一つでしかなかった筈なのに、自分の利益を追い求めて実働サイドを激務というしわ寄せに晒して、何も疑問に思わない人が経営者なんだと、そう語る人々すら平然と存在しているんですよ、現実には。

そういう経営者視点で考えると〜、という理屈をこねて、ろくに実働サイドの現状を把握しようともせず、適当な事を言っちゃう人も、平然と存在してるんですよ、現実には。

そんで専門職の専門職たる所以も考えずにコストだけ見るだけじゃなく、『この分野の話なんて大した事ないだろう』と根拠なく高を括っちゃう人もいたりします……ドン引きなジョークでも何でもなく、現実にいます。

こういう人はそもそも『価値を認める』という発想も無かったりするので、組織構造云々でなく社会構造云々でもなく、シンプルに何も考えてないんだろうなと私は思ってます。
もしくは仕事クオリティが違い過ぎて最早異文明の存在に成り果ててるのかなと思ってます。

……失敬話が逸れました。

いずれにしても、価値を認める、という事が結果を伴う行為として行われるには、それなりどころではない難易度があります。
難易度の上がる要因は様々ありますが、少しでも価値を認められる人間がいる社会になったなら、世の中がもうちっとマシになるんじゃないかなっていう話でした。

流石に疲れてるのにフリック入力で長文書くもんじゃないね、大分端折ってるし人に見せるような構成になってないや。
価値を認める、という事については、また改めて書く事にします。

出先だからってスマホで書いちゃ駄目っすね、やり辛くて仕方ない。